フィンテックを活用したビジネスサービス例とは

最終更新日:2021年01月09日

フィンテックとは、金融と情報技術が融合して新しいビジネスサービスを提供しているものです。フィンテックによって、これまでの金融業でしか取り扱いができなかった送金や決済をスマホでも簡単にできるようになり、業務処理のスピードが格段に上がるだけでなく、手数料などのコストも削減できるようになりました。

フィンテックのサービスを提供するベンチャー企業が増え、サービスを利用する企業も増えることが予想されます。フィンテックを自社のビジネス活用にできるように、導入事例を紹介します。

フィンテックに含まれるビジネスサービスとは

フィンテックには代表的なビジネスサービスがあります。ここでは一般的なサービスと、企業にメリットがあるサービスを説明します。

キャッシュレス決済

キャッシュレスは現金を使わずに商品の購入やサービスの支払いを行うことが可能です。 フィンテックのキャッシュレスで有名なものは、スマホを使ったQRコード決済や電子マネーなどがあります。

企業がキャッシュレスを利用するメリットとして、決済データをフィンテックサービスから取得し、小口現金管理が無くなることで経理業務を効率化できます。

商品やサービスの販売を行っている店舗では、レジで売上管理を行う際の打ち間違えや釣銭の間違いによる売上と現金の過不足が発生するリスクがあります。キャッシュレス決済を導入すると会計ミスは無くなります。現金管理は、釣銭の準備も必要ですが、その手間も無くなります。レジ締めの作業も無くなるので、会計業務の負担が軽くなります。

無人店舗化も進んでおり、現金受け渡しによる新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを減らすためにもキャッシュレスの活用は企業だけでなく顧客からも求められるでしょう。

暗号通貨・仮想通貨

「暗号資産(仮想通貨)」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。 (1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる (2)電子的に記録され、移転できる (3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

引用:暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/

つまり、インターネット上だけで取引ができ、金融機関を通さずに決済処理もできます。仮想通貨を使うメリットとして海外への送金の早さとコストがあります。為替や両替の問題も仮想通貨であれば、簡単にクリアできます。

仮想通貨は高額な価値を生み出し、一時期注目が集まりました。また、近年からニーズが高まり、高額な取引が行われているので、今後も高い価値を生む資産として注目されるでしょう。

クラウドファンディング

これまでは、企業活動に必要な資金を銀行や投資会社の投資や融資で調達していました。クラウドファンディングの登場で、インターネットを通じて、不特定の個人からの資金調達が可能になりました。

クラウドファンディングには3つの支援方法があります。

  • ・寄付型
  • 社会問題、海外活動、被災地の支援などに寄付型のクラウドファンディングが活用されています。
  • ・購入型
  • 新商品の開発費や販売にかかるプロモーションを行う際に購入型のクラウドファンディングを活用する企業が多くあります。商品開発の段階からプロモーションすることで、商品や企業のイメージアップにもつながります。
  • ・投融資型
  • 様々な事業やベンチャー企業へ株式投資ができるクラウドファンディングです。高額な資金調達の上限設定があり、短い期間での調達が可能なため、ベンチャー企業のスタートアップ支援に最適なファンドとなります。

ソーシャルレンディング

いわゆるソーシャルレンディング(融資(貸付)型クラウドファンディング)とは、インターネットを用いてファンドの募集を行い、投資者からの出資をファンド業者を通じて企業等に貸付ける仕組みをいいます。

引用元:金融庁 ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください https://www.fsa.go.jp/ordinary/social-lending/index.html

企業が融資を受ける方法の一つになりますが、認知が進んでいない懸念があります。

法人向け会計・財務

会計・財務処理システムをクラウドサービスで利用できるクラウド会計があります。これまではPCに会計ソフトをインストールして利用していました。クラウド会計はインターネットとつながるPCやスマホ、タブレットなどマルチデバイスで利用可能なアプリケーションです。

クラウド会計は、金融機関からの利用明細を自動で取り込み、仕訳も行うため、経理処理作業が削減されます。また、見積書、請求書などの発行が可能で、売上計上まで一貫してシステムが処理をしてくれます。

会計・財務にかかる業務負担を大幅に削減できるため、これからはクラウド会計サービスが主流になると予測されます。

保険

フィンテックによって保険業務や保健機能が大きく変わっています。AIを活用した保険の提案業務や保険の申し込みの業務がスマホから受付可能となり、システム化が進んでいます。システム化することで、旅行保険やイベント保険などの1日単位での保険申し込みが可能となり、利用者拡大につながっています。

これまでの保険料の算定は、大数の法則を背景とした算出方法でした。現在は医療保険や生命保険など、個人の健康管理データをもとに算出する新しい保険商品が生まれています。健康管理データは、ウェアラブル端末を使って情報収集しビッグデータとして活用することで、個人ごとの保険プランの最適化や保険料の適正化を推進しています。

金融情報

金融情報の収集は、企業戦略を考える上で重要な情報資源となります。 インターネット上のニュースや株価情報、経済指数、消費動向など大量のデータを収集し、ビッグデータとして格納、AIによる分析で有益な情報を作ります。

金融情報を発信するメディアがマーケティングリサーチのサービスの提供を始め、企業リストの作成、統計調査を代行してくれます。

金融情報は、投資先のターゲット業界、業界の規模、成長性などが分かるので、多くのデータを元に検討することができます。金融情報のレポートを組織やチームで共有する事で、個人の価値観だけの判断ではなく、客観的なデータに基づいて議論することができます。

中小企業へのフィンテックのメリットは融資

フィンテックが普及することで、中小企業は様々な融資や資金調達の選択先が増えました。フィンテックはこれまで銀行で融資を受けられなかった企業だけでなく、ベンチャー企業など与信調査の難しい企業にも融資を受けらえるようになりました。

また、フィンテックでは融資の申請から実行にかかる時間が短いものがあります。銀行など申請手続きから審査に1か月以上かかるところを最短3日で貸付が行われるオンライン融資サービスもあります。制度融資が開始されるまでのつなぎ融資としての活用も期待されます。

資金調達の選択先が増えることや融資開始の早さは、中小企業の新しいサービスや事業展開がしやすくなることから、フィンテックは企業の強い味方になることは間違いありません。

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