ドローン操縦の基礎知識

最終更新日:2021年02月05日

ドローンは何から始めるのが良いのか

ドローンに興味に持ったものの、何からどう始めたら良いか迷った場合のために、ドローンの基礎知識や操縦前に必要なことなどをここで説明していきます。

どんなドローンが初心者向けか

まずは、トイドローンという「模型航空機」に分類されるドローンを手に入れてみてはいかがでしょうか。トイドローンは安価で気軽に手に入れられるだけではなく、軽く小さいため、安全に使用できます。

2020年の規制強化により、今まで「模型航空機」の範囲であった100gから199gまでのドローンも「無人航空機」の範囲に入りました。「無人航空機」の範囲に該当するドローンは、承認・許可取りが必要なことが増えます。

そのため、これから入門用として初心者が使用するとしたら、承認・許可取りの必要が少ない、100g未満のドローンをお勧めします。

まずは室内でトイドローンを飛ばしてみよう

トイドローンは安価ですが、小さく軽いため、風のある室外での操縦には不向きです。操縦に慣れておらず外で飛ばす際に必要な法律の知識もない場合、知らずに飛ばしてしまって、法律違反を起こしては大変です。まずは、小さくて安全に飛ばせるトイドローンを使って、室内で飛ばす練習をしてみましょう。

ドローン操縦のためにスクールに通う方法もありますが、かなりな費用が掛かります。まずはトイドローンで操縦に慣れていきましょう。

ドローンを外で飛ばす前に何が必要か

室内で飛ばすのに慣れてきたら、外でも飛行可能な、少し高機能なドローンが欲しくなると思います。事故や法律違反を起こさないようにドローンを外で飛ばす前にどのような準備や知識が必要か、ここで説明していきます。

安全に飛ばす方法を知る

ドローンを屋外で飛ばすためには、どこならば飛ばして良いのか、どのような場所は禁止されているのか、また、どのような許可がいるのか、飛行前後の点検はどうしたら良いのかなど、飛行の際に事故を起こさず、違反を起こさないよう万全の知識が必要です。知っておくべき法律の種類をここでお知らせします。

・航空法(国土交通省)
・小型無人機等飛行禁止法(国土交通省)
・道路交通法(警察庁)
・個人情報保護法(総務省)
・民法(総務省)
・電波法(総務省)
・都道府県、市町村条例(各自治体)

これらの法律は外でドローンを飛ばす際などに飛ばしてはいけない場所や、高さ、飛ばしても構わないが許可がいるところ、免許が必要な場合、地方ごとに定められた飛ばしてはいけない場所のルールなど、必ず把握しておく必要があるものです。

特に、公園を含む公共施設は飛行禁止の場所もありますし、施設付近などの上空、地上を含め飛ばしてはいけない場所、あるいは飛ばす場合許可がいる場所などがあります。近所の公園で気軽に飛ばそうと思っても、それが法律違反で罰金などが科せらせることもあるので、注意が必要です。

飛ばしたい場所やルートを確認する際には、これらの法律に関してしっかり調べておきましょう。また、私有地はその土地の上空も土地所有者の土地のため、飛ばすルートに私有地があった場合は、土地所有者にあらかじめ許可をもらいましょう。

基本的な操作をしっかり習得する

ドローンを外で安全に飛ばす場合、事前に準備することがたくさんあります。 何より、外で飛ばしても危険ではないよう操作に慣れることが必要です。プロポ(コントローラー)の仕組みを理解し、目視飛行(ドローンを目で見ながらコントローラーを操縦し飛行させること)をしっかり習得しましょう。

プロポにモニターがついているドローンの場合、モニターを見ながらの目視外の操作と、モニター画像が切れてしまった場合でも操作ができる目視内の操作、両方の操縦技術を習得することが必要です。

モニター付きのドローン操縦は、操縦に慣れるだけではなく、操縦者から見たドローンの視点と、モニターで見るドローンに搭載したカメラから見る視点の両方に慣れておく必要があります。

許可が必要な場所の承認に必要な提出書類「無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書」※において、「無人航空機の種類別に、10 時間以上の飛行経歴を有すること、航空法関係法令に関する知識を有すること、安全に操縦できること」を示す内容についての記述を明記する項目が設けられています。

許可がいる場所の飛行を希望している場合、10時間以上飛行した経歴を証明する書類が必要になります。屋外で飛行するスキルを身に付け、証明書を取得したい場合は、ドローン操縦を教えてもらえるスクールに通うことを検討すると良いでしょう。

※国土交通省 ~~無人航空機の飛行に関する許可承認申請書の記載方法について~~ (書面により申請を行う場合)

屋外でのドローン操縦で起こる墜落・落下事故を防ぐには

ドローンを屋外で操縦した際に起こりうるトラブルで一番多いのが、墜落や落下の事故です。ドローンの重量がそれほど重くないから問題にならないと思ってはいけません。東京情報大学の鈴木英男教授の研究によると「150m上空から落下した場合、6秒で地面に到達し、200gのドローンの場合、地上での衝撃は1.3トン強に及ぶ」※1という結果が出ています。落下スピードの速さ、衝撃の強さを考えると、安全にドローンを飛ばすことの重要性を理解いただけると思います。

平成31年度にどのような事故があり、国土交通省に報告されているか、「平成31年度 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)」※2をご参照ください。

ここでは墜落・落下の原因を事前に防ぐため気を付けるべき点について説明します。

※1 東京情報大学研究論集 Vol. 22 No. 1 pp. 123-131(2018) 123 大学授業科目「ドローン安全工学」シラバスの提案 鈴木英男
※2国土交通省 平成31年度 無人航空機に係る事故トラブル等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)

バッテリー切れに注意

ドローンはバッテリーで動きます。そのためバッテリーが切れると落下します。初心者がドローンを落下させる一番の原因は、バッテリー切れだと言われています。バッテリーは、風の強さや気温、電波の状況などで、減るスピードが違ってきます。フル充電で何分持つと言われているドローンでも、必ずその時間までバッテリー切れを起こさないとは限りません。

年々バッテリーの性能が向上しているとはいえ、常にバッテリーの残量に注意して、残量を過信しないようにしましょう。

風雨に注意

ドローンは風雨に弱いため、注意しましょう。雨は天気予報に注意し、無理に飛行させないほうが良いでしょう。風に関しては、強風や突風、風向きの急な変化に注意が必要です。風による事故を防ぐには、風についての知識が必須です。風は地上に近い部分と、上空で風の強さが異なる場合もありますので注意しましょう。

国土交通省が承認時に添付を義務付けているマニュアルの例としている無人航空機 飛行マニュアルにも「・風速5m/s以上の状態では飛行させない。」とある通り、5m/s以上の風が吹いている場合、飛行してはいけません。天候を事前に調べても現地に到着すると異なっている場合もありますので、風力計などを用意し、無理に飛行することのないように注意しましょう。

※国土交通省 無人航空機 飛行マニュアル

通信障害が起こることを想定する

ドローンの操縦時には、遠距離での通信の切断や、近距離でも干渉電波による通信障害が起きる可能性があります。

通信障害が起きないようにするには、事前に地図を確認し、障害が起きないようルートを考え、起きた場合もすぐにドローンを戻せるように対策を立てることが大切です。

操作ミス、不慮の事故などに注意

技術不足によるミスや、何が起こるかわからない不慮の事故や墜落にも気をつける必要があります。この二つの事故は、操縦の訓練を怠らないようにして防ぎましょう。

まとめ

自由に空を飛ぶドローンを操縦するのは楽しいものです。しかし、十分に飛行前の準備や飛行後の整備をし、訓練を積み、ドローン自体や法律の知識を吸収し、安全に操縦することを心懸け、事故を防ぐように留意しましょう。