IoTのメリット・デメリット

最終更新日:2021年01月01日

IoTとは

IoTとは「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されています。IoTは従来のインターネットはコンピューターに接続するのに対して、コンピューターだけでなく、さまざまなモノがインターネットに接続することを指しています。

ただし、単にモノをInternetに接続するだけではありません。以下、メリット・デメリットを解説しつつ、インターネットにつながるだけではないプラスの機能について述べていきます。またIoTのデメリットとその解消方法についてもお知らせしていきます。

IoTのメリットとは

IoTのメリットは大きく分けて以下の4つです。

モノの状態が遠くからでも分かる

IoTで接続されているモノの状態はインターネットを通じて遠くにいても知ることができます。接続されているモノの状態を知ることにより、状態に応じて制御をすることが可能になります。モノの状態の情報を保持しているだけでなく、各種のセンサーが、モノの周りの状況を伝えることもできます。

センサーは、カメラ、音声、温度、湿度、圧力、照度、気圧、高度、振動、位置、地磁気、加速度など多種あり、さまざまな状況を感知できます。さらにもっと多様な状況を感知できるようセンサーの開発が進められています。

モノ同士で遠隔操作が可能

モノに可動部があり、外部からの指示で操作に対応できる機能があれば、インターネットを介して遠隔操作ができます。遠隔操作は、人が遠隔で監視するだけではなく、モノ自体がインターネットで接続された別のモノの状況を確認して、状況による遠隔操作ができ、業務の自動化ができることになります。

機械同士のIoTを使った遠隔操作についての一例をご紹介します。

IoT導入された温室

温室に付けた温度センサーが測定する温度の変化が、インターネットを通じてPCに送られることで、PCが温度を調整します。温室内の気温が高くなり過ぎると温室の屋根が開くように司令を送り、自動で温室の屋根を開きます。しばらくして気温が下がると、今度は屋根が閉じます。この流れに人の手は一切関わりません。機械同士が通信し、遠隔操作を行うのです。

データ共有ができる

複数のIoT機器を集め、大量のデータを取得することで、より高度なことに応用することができます。例えば、スマートリングと言われる健康のために装着する指輪があります。

スマートリングは自分の体調管理のために使われますが、それだけではなく、大勢の指輪の使用者による大量のデータが、インターネットを通じて大学病院などの研究施設に送られます。送られた大量のデータは、年齢や性別病歴などで分析され、医療分野において新たな発見に役立てられます。また、送られたデータをメーカーが分析し、スマートリングの精度を上げ、ユーザーの健康に還元することもできます。

IoTのデメリットとは

これまで述べてきたようなメリットだけではなく、IoTにはインターネットにつながっているからこそのデメリットもあります。そのため、想定されるデメリットに対しては次々と対策を打ち、解決するよう研究されています。ここでは、考えられるデメリットとともに、そのデメリットになされている対策についても書いていきます。

ネットワーク環境などを整える費用がかかる

IoT導入には、Internetと接続するためのネットワーク環境が必要になります。また、情報を蓄積する高額のサーバーやAI機器を揃える必要も出てきます。設備の整った施設を用意するために多額の費用が掛かることも考えられます。

しかし、IoTの発達はIoT機器の性能が向上し小型化・軽量化し価格が下がったことが要因の一つとされており、今後もさらに技術開発が行われれば、設備投資や環境を整えるための経費は軽減されていくと考えられます。

IoTのセキュリティーリスク

IoTが導入された場合、インターネットにつながることにより不正アクセスによる改ざんや、ウイルス感染などのセキュリティーリスクが高まります。個人情報や会社の重要なデータが奪われる、データが改ざんされるなど、インターネットを介することで、起こりうるトラブルについては常に問題提起され、考えられてきました。

では、リスクを回避するためにどのようなことを行う必要があるのでしょう。ここでは、IoTのセキュリティーリスクと回避策について説明していきます。

セキュリティーを高めるネットワークとセキュリティプロトコル

ネットワークが正しい接続先につながり、途中で情報を盗み取られることも、盗み取られて改変されることもなく、相手に正しく届くにはどうしたら良いかを考えることがネットワークのセキュリティーリスクの回避につながります。

そのために、安全に通信するための暗号化されたセキュリティプロトコルが使われているのです。

セキュリティプロトコルとは

ネットワークの説明に欠かせない、プロトコルとセキュリティプロトコルについて、ここで簡単に説明します。プロトコルとは、通信で使う「言語」のようなものです。日本語と英語では通じ合わないように、同じプロトコル同士で初めて通信し合うことができるのです。

セキュリティプロトコルは安全に通信し合うために暗号化されたプロトコルです。 セキュリティプロトコルはいくつかの種類があります。皆さんがインターネットのアドレスでよく見る、httpsもその一つです。httpsはセキュリティプロトコルが使われているhttpという意味で、最後のsがSecure(暗号化)です。

プライバシーの侵害

PCやスマートフォン、その他のIoT機器にカメラが搭載されている場合、カメラがインターネットにつながっていることで、情報が漏れて、プライバシーの侵害が発生する可能性があります。

PC付属のカメラは、通常、使う人が操作してオンオフを行いますが、PCにウイルス感染があり、不正アクセスされると、勝手にカメラが操作され、プライベートを盗撮、盗聴されてしまうことがあるのです。ペット用に設置した見守り用のカメラなども、インターネットに接続されていることで、知らぬ間に盗撮の危険にさらされることがあります。 では、盗撮を防ぐためにどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。

盗まれにくいパスワードを設定する

インターネットのパスワードは、いろいろなウェブサイトで、簡単で同じものを使い回さないことが大切です。簡単で分かりやすいパスワードは覚えやすいのですが、それは、簡単に盗み取られやすいということなのです。 簡単なパスワードとは、簡単な数の羅列(1111111、123456など)やpasswordなどの分かりやすい英単語です。

パスワードは、大文字小文字数字記号を組み合わせて使い、自分の誕生日や名前などと全く関連しないものを選ぶことがポイントです。好きな花などの日本語をローマ字読みにしたものなど、簡単に個人の情報から割り出せない単語が良いとされます。

さらに、アルファベットのo(オー)を0(ゼロ)に変えるなどの、置き換えたもの。 例:Okinawa→0kinawa(オーをゼロに置き換えています。)

数字や記号を文字の代わりに当て字で使用 例:78shikumo2¥o(那覇市久茂地よ なはを数字78、Yを¥に置き換えています。)

また、同じパスワードを長期間使用せず、定期的に変更することも必要です。

セキュリティソフトを最新のものにする

日々、新しいウイルスソフトが出回り被害が報告されています。古いウイルス対策ソフトでは、新しいウイルスの駆除ができませんので、ウイルス対策ソフトは常に更新し、最新のものにすることが必要です。

カメラを無効にしておく

WEBカメラが搭載されているPCは無効にする設定もありますので、普段あまり使わない人は、使う時だけ設定を有効にすると良いでしょう。

物理的にカメラを塞いでしまう

PCに搭載されているWEBカメラを全く使用しないという場合は、カメラ部分をシールなどでふさいでしまえば、撮影ができませんので安全です。簡単に、確実に、盗撮を防ぐことができます。

まとめ

IoTはスマートフォンや身近な電化製品、さらには、工場や物流の現場、社会基盤などに急速に広がっており、リスク対策もしっかり行う必要があります。 IoT技術の広がりが、便利さや豊かさを広げるメリットになると共に、インターネットにつながることで発生するデメリットも理解し、安全に活用していきましょう。