VR技術から生まれた新サービスとは

最終更新日:2020年11月09日

昨今、コロナ渦の影響もあり「VR」の記事やニュースを目にすることが多くなりました。特にウォルマートやGAFAなど、グローバルな企業が資金を投資しており注目を集めています。

聞いたことはあるが、具体的にVRの事が詳しくわかってない。また、VRが自社の営業力強化に役立てないだろうかと検討したい方は、下記情報を是非ともご覧ください。VR技術から生まれた新サービスや企業の事例などを踏まえて、VRの可能性を紹介します。

VRとは

VR技術による「仮想現実」は、少しでも現実に近い感覚で視覚的に体感したいというユーザーの要望を叶えます。VRは、不動産・飲食店・エンターテイメント業界・小売店・教育業界など様々な業界で活用されています。

その中でもエンターテイメント業界では、コンテンツを仮想現実化しやすく、コロナ禍で人を集める事が出来ない現状を打破すべく、既にVR技術に可能性を見出しています。

VRのサービス普及について

VR技術は、ITの歴史においても、それほど長い年月が経ってはいません。 檜山、稲見による研究調査では、VRの父と呼ばれるージャロン・ラニアーによってバーチャルリアリティという言葉が誕生しました。

その概念を生み出されて以降、VRは急速な進化を遂げていくのですが、「2016年はVR元年と呼ばれた年だと」述べました。それは、高度なVR機器が開発されたという事ではなく、「スマートフォンなどの身近なデバイスで誰もが体験でき,全天球カメラで誰もがコンテンツを制作でき、ソーシャルメディアで分かち合うことができるようになったことが最大の変化だ」と檜山、稲見により言及されています。 昨今VR技術は身近なスマートフォンで誰でも手軽に体験できるサービスが普及しています。

参考:檜山・稲見「「サービス×テクノロジー」による革新とその社会的影響」東京大学 先端科学技術研究センター、特集論文 https://www.jstage.jst.go.jp/article/serviceology/4/1/4_20/_pdf/-char/ja

特に映画やゲームの分野はVR技術の直接サービスとして登場してきました。7年ほど前までは、VRを見るための装置が高額だったことや、体験できるコンテンツに限りがあるため、それほど大きな広がりはありませんでした。現在は、スマートフォンでVRを体験できるコンテンツが多数あります。

また、安価で臨場感の高いVR機器の普及は幅広い業界に対してVRの活用可能性を高めました。不動産の遠隔内見,ライブへの遠隔参加,テレプレゼンスロボット(テレビ会議+ロボット+遠隔操作技術を組み合わせたロボット)と組み合わせた遠隔就労など、現場に行かなくともできることが増えました。VR技術で便利なサービスが普及されることが期待されています。

スポーツで活用されるVRサービス

日本では2021年に東京オリンピックが開催される予定ですが、このオリンピックにおける選手の強化にもVRが利用されています。選手の技能面でのトレーニング、メンタル面でのトレーニングに活用されており、客観視点で自分の運動を見ることができます。

フォームの問題点やメンタルがパフォーマンスにどのように影響しているのかを知り、リアリティーな状況を再現することで本番に強くなることが期待されています。

参考文献:檜山・稲見「「サービス×テクノロジー」による革新とその社会的影響」東京大学 先端科学技術研究センター、特集論文、P.20 https://www.jstage.jst.go.jp/article/serviceology/4/1/4_20/_pdf/-char/ja

VR技術から生まれた新サービスの事例

事例①渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト

東京都渋谷は日本のカルチャー文化の発信地として、多くの若者がにぎわう街として有名です。その渋谷にVRの活路を見出したのがKDDIです。VR技術はエンターテイメントを中心に、新たな文化の創出や観光面での魅力的な街づくりを推し進めるための原動力として、街づくりにも貢献しています。

5G時代を迎えた渋谷にて、エンターテイメントに特化したテクノロジーを駆使し、街をアップデートしていくプロジェクト。多様な個性が集まり、常に新たな文化を生み出してきた街・渋谷。

この街のコンセプトに賛同したKDDIと、渋谷区観光協会・渋谷未来デザインが共に、テクノロジーやオープンイノベーションで街の進化を加速させるべく発足。 エンターテイメント領域を中心に、新たな文化の創出や観光面での魅力的な街づくりを推し進めます。

引用:渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト「5Gが加速させる、渋谷の未来。」http://shibuya5g.org/

実際に公開されているVR映像をYoutubeを通して見る事が出来ます。

動画リンクページ:https://www.youtube.com/channel/UCSA9H_TGgAQC6ANogSiNa5Q

事例② 医療・ヘルスケアの分野

VRやARの利活用が医療に応用され始めています。医療技術を進歩手段としてVRを活用した医療トレーニングや実際の医療でも貢献されています。『プロモーション×デジタルの未来を届けるメディア「ベイ」』の記事をご紹介します。

ここ数年で技術が革命的に向上し、遠隔での画像診断や、痛みを緩和する医療用VRシステムなどは、すでに活用が始まりました。AI技術との掛け合わせで、患者の臓器を短時間でモデリングし、VR上の手術を行う技術なども可能になり、9月に大手通信会社が実用化のための実験を開始しました。今後、5Gによって通信のわずかなタイムラグが解消され、並行して医療機器承認や保険認証などの法整備が進めば、すぐにでも社会実装されるでしょう。

引用:プロモーション×デジタルの未来を届けるメディア「ベイ」 https://bae.dentsutec.co.jp/articles/vr-2020/(記事作成日:2019.12.20)

事例③ Facebookが公開している「Horizon」プラットフォーム

VR関連では、フェイスブックがソーシャルVRサービス「Horizon」のベータ版の登録を開始した報道が注目を集めました。 Facebookがβ版として公開している巨大なマルチプレーヤーワールド「Horizon」というプラットフォームで、20億人のユーザーを対象に今後実現させていくのが、“パラリアル”に対応したPRや広告と言われています。

フェイスブックが、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の世界を“当たり前のもの”にする野望の実現に向けて着実に歩を進めています。

フェイスブックは少し前に、脳からの電気信号でコンピューターを操作できるリストバンドを開発するスタートアップCTRL-labsを買収しました。ザッカーバーグはこの話に触れた上で、VRのSNS「Facebook Horizon」をスタートさせることを明らかにしています。

引用:CONNECT WITH WIRED「フェイスブックが考える「VRの未来」、そのかたちが見えてきた」 https://wired.jp/2019/10/15/oculus-connect-if-and-when/ リンクWEBページ:Youtube「Welcome to Facebook Horizon」 https://youtu.be/Is8eXZco46Q

フェイスブックは、ソーシャルVRサービス「Horizon」のベータ版の登録受付を開始しました。

Facebook Horizonの公式ページ https://www.oculus.com/facebook-horizon/?locale=ja_JP

FacebookがB to B用途でのVR事業、いわゆる「ビジネスVR」に本腰を入れ始めていることは上記に書いた通りです。巨大IT企業のVRやAR技術による新たなコンテンツ戦略に期待がかかります。

事例④ ウォルマートのVRトレーニング

世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォルマートは、17000台のOculus Goヘッドセットを購入し、VRによるトレーニングを実施しています。VR教育の試みは、店舗で起こりうる全てに備えられるトレーニングプログラムへと成長しています。VRは通常のトレーニングと比較して満足度が高いことが報告され、これからはさまざまな企業の社員研修や訓練などに活用されることでしょう。

VR技術を使う新サービスは増加傾向

VR技術がこれからの生活を大きく変える可能性を持つツールとなることは間違いありません。企業はVR活用して、ビジネスの変革を行うことが必要となるでしょう。

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