eラーニングで企業研修を行うメリット・デメリットとは

最終更新日:2020年12月10日

eラーニングとは「コンピュータやインターネット等のIT技術を活用して行う学習」のことです。今や学校や企業で多く使われていますが、コンピュータやネットワークさえあれば時間や場所を選ばずに学習ができます。個々の学習者の能力に合わせて学習内容や進行状況を設定できるなど、さまざまな長所があります。

eラーニングとは

インターネットを使った学習のことを「eラーニング」と呼びます。「e」とは、electronic(エレクトロニック:電子的な)という意味です。

学習教材は大きく分けて2つあり、パソコンなどにダウンロードして使うものと、クラウドドサービス型のものに分かれます。クラウドサービス型は、パソコンなどの機器にソフトをダウンロードせずに、使いたいときにインターネットでサービスにアクセスして利用することができます。

eラーニングの学習教材は、今までのテキストやノートを使った学習とは違い、自分に合った学習内容を確認したり、苦手なところだけを集めて繰り返し学習したり出来ます。また、動画で分かりやすく説明されていたり、英語を音声で聞けたりなどメリットがあります。

テスト正解率のデータを分析して、どこまで理解しているか知ることができ、学習アドバイザーへインターネット上で学習者からの質問に回答きます。

※学習アドバイザーとは、学習内容に関する質問への対応や、学習者のモチベーションを高めるための話題提供など、主に学習者の学習を促進するための援助を総合的に行う者を指します。

引用:総務省 eラーニングを活用しよう https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/life/ability/service/service_03.html

eラーニングの実施に必要なこと

eラーニングを活用した教育を実施するには、主に以下3つの事項について取り組む必要があります。

1.学習管理システム(LMS)の導入 〈LMS:Learning Management System〉

  • ・e ラーニングを実施するには、教材の配信や学習者の学習履歴、テストの成績などを統合して管理する「学習管理システム(LMS)」を導入する必要があります。
  • ・LMS を導入するにあたって、どのような形態の教材を配信するのか、学習者の何をどのように管理するか、eラーニング実施上の要件を明らかにする必要があります。

2.教材の作成

  • ・LMSを通じて学習者に提供するためのeラーニング用教材を作成する必要があります。
  • ・教材は、スライドや動画ビデオ映像、アニメーション、音声、文章を組合せた形態の教材など多種多様に提供できます。
  • ・テストも学習者の理解度を確認する教材に含まれます。

3.学習者への支援体制の整備

・オンラインによる教育が円滑かつ効果的に運営されるよう、学習アドバイザーや案内係といった学習者への支援体制を整備する必要があります。

※案内係とは、教材の内容、使い方等に関する質問や要望に回答する者のことを指します。

引用:内閣府 eラーニングの概要 http://www.bousai.go.jp/kaigirep/kentokai/bousai_specialist2/03/pdf/sankou3.pdf

学習管理システム(LMS)の主な機能

LMSの代表的な機能は以下のとおりです。

1.学習者管理

  • ・個々の学習者の氏名、所属等の情報を登録・更新・削除する機能です。
  • ・学習者の学習の進捗状況や理解度等を管理し、学習への取組を支援するために活用します。

2.グループ管理

  • ・グループ単位で学習者を管理する機能です。
  • ・特定の団体がeラーニングの受講を申し込むことにより、組織単位で学習者を管理することができます。

3.進捗管理

学習プログラムの受講状況や、テストの成績などを学習者ごとに管理する機能です。

4.動画配信

  • ・講師による説明などを撮影したビデオ教材を配信する機能です。
  • ・教科書を読む学習に比べて分かりやすく、臨場感があるため、学習効果が高まります。
  • ・学習者のモチベーションの維持・向上にもつながります。

5.スライド表示

  • ・パワーポイント等のスライド教材を表示する機能です。
  • ・動画教材である講師説明と連動してスライドを表示することにより、より分かりやすい教材となります。

6.マルチデバイス対応

  • ・iPad等のタブレットやスマートフォン等からでも eラーニングが受講できるように配信する機能です。
  • ・空き時間で学習するなど、時間を効率的に使うことができます。

7.テスト

  • ・テストの出題、回答、採点を行う機能です。
  • ・合格点の設定や、選択肢式・自由回答式などの幅をもたせた回答欄の設置も可能です。
  • ・合格点を設定することで、学習のやり直しを促すことができ、反復学習の効果が大きくなります。
  • ・テスト合格者に対し、修了証を発行する機能もあります。

8.アンケート

・講座や運営等に関するアンケート調査が実施できます。

9.掲示板・チャット

・学習者同士、受講と講師が交流する機能です。

eラーニングを活用した学習の特性

eラーニングを活用した学習の主な特性は以下の通りとなります。

  • ・場所、時間に制約なく受講できます。
  • ・自分のペースで、繰り返し学習できます。
  • ・動画やスライドを用いた教材は、教科書等の資料教材よりも分かりやすく、理解がしやすくなります。
  • ・学習アドバイザーや学習者とのやり取りをすることで、学習内容の理解を深められ、また、学習意欲の維持・向上がはかられます。
  • ・インターネットを介して、どのような学習者がどれだけ受講しているかを把握できます。
  • ・各学習者の学習進捗状況や理解度(テスト成績)等を一元的に管理できます。
  • ・ワークショップや演習のような能動的な学習の提供は難しいです。

実際のeラーニング学習システム

では実際に、経済産業省が提供している「フロン排出抑制法eラーニングシステム」を見ながら、実際のeラーニングの一例を紹介していきましょう。

経済産業省フロン排出抑制法 eラーニングシステム

引用:経済産業省 フロン排出抑制法 eラーニングシステム https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/ozone/elearning/index.html

本システムでは、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)を学ぶことができます。解説や用語の説明を読み、クイズ形式の習熟度チェックに答えることで、フロン排出抑制法について正しく学ぶことができます。システムは無料・ユーザー登録不要。誰でも簡単に利用することができます。 習熟度チェックの結果等のデータを外部に送信することがないため、利用している時の自分の個人データ等のセキュリティが守られます。

また本システムは、大きく3つのページに分かれます。

  • ・フロン排出抑制法の解説 目次(第1~4章)
  • ・用語集
  • ・習熟度チェック

推奨環境
■パソコンの場合 OS:Microsoft Windows 7以降 ブラウザ:Internet Explorer 11以降

■スマートフォンの場合 OS:Android 5.0以降 ブラウザ:Chrome

「解説」の各章には各10個ほどの項目があり、各ページを開けると、図やグラフとともに分かりやすい解説が書かれています。 トップページの「第1章フロン類と地球環境問題」では、「フロン類とは」、「フロン類の特徴」、「オゾン層破壊問題(その歴史)」、「オゾン層破壊問題(オゾン層破壊のメカニズム)」、「地球温暖化問題(地球温暖化のメカニズム)」などについて学べます。

「用語集」のページでは、わからない用語を調べることができます。用語の頭文字「A~Z」「あ~ら」で用語をしらべることができ、簡単に用語を探せるようになっているのが特徴です。

「習熟度チェック」では、第1~4章から合計10問が出題されます。クイズ形式で出題され、正解と思うもの1つを選んで回答します。 習熟度チェックを行うと正解数と所要時間が表示され、結果を印刷することができます。

eラーニング活用は企業に大きなメリットがあります

今回は、経済産業省が提供している「フロン排出抑制法eラーニングシステム」を見ながら、実際のeラーニングの一例を紹介しました。社員教育や会社目標に向けての効率化など、企業でeラーニングを導入するメリットは多数があります。

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