デジタルトランスフォーメーションDXの事例を紹介

最終更新日:2020年11月26日

デジタルトランスフォーメーションDXとは、クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術等を利用し、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを提供することです。 これからの企業経営は、クラウドサービスやビッグデータ、AIを活用することが生き残りのカギとなります。

ここでは業種別にデジタルトランスフォーメーションの事例を紹介します。

小売業のデジタルトランスフォーメーション DX事例

防犯カメラとAIの連動

小売業の大きな問題に万引き被害があります。防犯カメラは犯行現場の証拠として残せるものではありますが、万全な対策とはいえません。また、店内に警備員を配置し、監視をしても万引きを防ぐことは難しいです。

防犯カメラとAIが連動する防犯対策があります。店舗入り口の防犯カメラで入店者の顔認証をし、万引きの経歴があるかAIがチェックします。店内で怪しい動きをする人物にはAIがアラートを出し、店内の巡視員へ報告します。スタッフが対象者へ声かけをすることで、注意喚起や犯行を未然に防ぐことができます。

飲食業のデジタルトランスフォーメーション DX事例

飲食業のDX化で2019年より大幅に増えているのが、デリバリーサービスです。デリバリーサービスとは、お客様がスマホから簡単に注文し、店舗配達員や配達仲介業者が自宅まで届けてくれるサービスです。

これまでデリバリーサービスは、配達員が常駐する店舗を中心に行われていました。DX化は店舗とデリバリー出来る人材をプラットフォームで繋げ、小規模な店舗でもデリバリー注文を受け付けることが可能になりました。

IT技術を駆使してデリバリーサービスが提供される例は以下になります。

  • ・注文を受け付けるスマホアプリやWEBサイトでの注文フォーム
  • ・店舗へのオーダー管理システム
  • ・マッチングされた配達パートナーへの配達依頼
  • ・お届け先のお客様へのマップ案内
  • ・電子決済サービス

さまざまなシステムが稼働して、利便性の高いサービスを提供しています。

お客様のスマホ端末からの注文

ファストフード店やテイクアウト専門店にとって、コロナ禍で感染リスクが高くなったのが、「レジに並ぶこと」です。持ち帰りのために短時間だけ店に滞在する客でも、混んでいる時間帯は客同士が密着して並びます。密にならないよう業務改善することが最重要事項の1つとなっています。

客がスマホで事前に注文し、店舗では精算・受け取りだけにすることで、密になるリスクを減らしています。

また、店舗内でもお客様自身のスマホを使って注文できるサービスを導入する事例が増えています。お客様から注文を聞く作業がなくなることで、大幅な業務効率化に繋がります。従来の注文用端末を削減できるので、機器購入費の削減や誤発注防止にもなります。

自分のスマホを活用することで、効率の良いサービス提供が受けられ、企業はコスト削減ができる、デジタルトランスフォーメーション DXの成功事例の1つといえます。

AI食材管理システムによる食材ロスの削減

飲食店にとって、粗利に大きく影響する要因の1つが「食材管理」です。食材管理が上手く出来なければ食材ロスが増え、無駄な経費となって粗利が減ります。食材管理には傷んだ食材や消費期限の切れた食材の廃棄も含まれます。食材管理がずさんだと、品質の低下だけでなく食中毒発生のリスクも発生します。

食材ロスを起こさないためには、熟練のスタッフが今までの知識や経験だけで行っていた作業をAI発注システムができるようになりました。

AIが最適な仕入れや発注を算出することで、食材ロスの削減や賞味期限の管理をシステム化し、在庫管理業務の効率化が図れます。

これからの人口減少時代においては、人の手が必要な業務・管理体制だけでは対応できません。飲食店もDX化を進め、人手不足解消の対応策を立てましょう。

新商品開発の効率アップ

デジタルトランスフォーメーションDXは、新規顧客獲得や客単価アップのための新商品開発にも活用されています。今までは、POSデータのデジタル分析やABC分析のデータから新商品開発のヒントを見つけていました。また、お客様アンケートや経営者の勘で新商品開発を行っていましたが、売上アップは確約されたものではありませんでした。

AIを活用することで、新商品市場の動向や消費者の傾向をリサーチした統計データを作成できます。より精度の高いお客様ニーズを割り出すことが出来るため、「売れる新商品」を開発しやすくなります。

観光業のデジタルトランスフォーメーション DX事例

観光業はDX化が進み、さまざまな業務効率化や顧客満足度向上が図られています。

AIによる旅行プランの提案

個人の趣味趣向や要望をデータ化し、AI(人工知能)がお客様に最適な旅先やプランを提案する「AI(人工知能)旅行提案サービス」があります。

このAIサービスを導入することで、ビッグデータを活用したAI予測で、宿泊施設の宿泊状況や航空券の料金トレンドを解析し、最安値の旅行プランやお得な料金で宿泊できることが可能になりました。旅行プランを立てるのが苦手な方も、簡単に旅行が行けるようになりました。

AIによる旅行プランの提案は、旅の満足度を高める効果があります。初めて訪れる場所は知らない情報が多くあり、検索して情報を集めるにも『キーワード』が必要になります。初めて訪れる場所ともなればキーワードも分からないといった状況もあります。

AIは地域のおすすめや個人の好みにあった情報を提案してくれるので、自分の知らなかった観光地、イベント、お得な情報を手にすることができます。DX化は今後ますます旅行の満足度が大きく高まることが期待されます。

オンラインツーリズムによる体験

これまで、旅行や観光といえば移動が必須でした。しかし、観光業のDX化を進めたオンラインツーリズムでは、パソコンやスマホからインターネットで現地と結びます。旅行先や観光地の映像をリアルタイムで見ることができ、旅行気分を味わうことが可能になりました。

動画撮影にドローンを導入し、迫力ある映像を提供するサービスやVRで疑似旅行できるサービスもあります。5Gが推進されることで鮮明な画像や音声などの情報データを通信できるようになったため、新しい観光業のビジネス・モデルやサービス事例となります。

オンラインツーリズムは、通常料金よりも低価格で提供できます。高額な費用で旅行を諦めていた顧客だけでなく、時間がなくて旅行が出来ない方や高齢者も旅をしている気分を味わえるサービスとなります。今後ますます、移動せずに旅行を楽しめる「オンラインツーリズム」が旅行の選択肢の1つとして増えていきます。

製造業のデジタルトランスフォーメーション DX事例

国内の製造業でもDX化が行われています。これまで個人のスキルに依存していた生産性をデジタル化し、情報共有することで、作業効率のアップ、生産性向上、品質向上が見込まれるようになりました。

製造業のDX化は、人材不足に悩む多くの企業を助ける存在になります。今後急速にデジタルトランスフォーメーションDX化が推進されてくと予想されます。

製造機器をIoT化することで、人の手によるアナログの計測作業がなくなります。デジタルデータで計測した計測結果をクラウドサーバーに送信し、システムでの監視が可能になりました。

多くのデータ計測が可能となる高性能センサーと、計測したデータを保管・共有できるクラウド環境とAI分析とが整うことで、故障原因の究明がシステム的に行えるようになりました。さらに、クラウドによる遠隔地からの動作確認や修理対応、指導が可能になりました。

製造業のDX化は、製造現場だけでなくサプライチェーン、原価管理、販売管理、顧客管理など、さまざまな業務の改善につながります。

今回紹介した小売業、飲食業、観光業、製造業だけでなく、今後すべての業種においてデジタルトランスフォーメーションDX化が進むでしょう。