先端IT利活用促進事業利用企業様へのインタビュー_株式会社国際旅行社

最終更新日:2021年03月01日

先端IT利活用促進事業利用企業様へのインタビュー
 
先端IT利活用促進事業では、ITのさまざまな課題を抱えた企業様へITに精通した沖縄ITイノベーション戦略センター(通称:ISCO)のスタッフ、専門家を派遣し、課題解決の支援をしています。
 
実際に先端IT利活用促進事業から支援させていただきました企業様へどんな課題があったのか、依頼した理由や相談内容、感想をインタビューさせていただきました。
今回は旅行業を営む株式会社国際旅行社 営業部営業二課 次長 諸見里 一壽さん 、企画Web戦略課 課長 野原甲一さんに話をお伺いしました。

株式会社 国際旅行社 営業部営業二課 次長 諸見里一壽氏(左)、企画Web戦略課 課長 野原 甲一氏(右)

1.貴社の業務内容を簡単に教えて下さい。
私たち国際旅行社は、創業58年になる旅行会社です。メイン業務として県内の法人様や個人のお客様が県外、海外への渡航、研修、交流事業、ご出張をサポートしております。
その他業務としては団体旅行やツアーを企画し、添乗員同行のもと国内・海外の景勝地、世界遺産へ、ご満足いただける旅行のお手伝いをしております。
 
2.先端IT利活用促進事業に相談する前にどんな悩みがありましたか?
・業務効率を上げる、生産性を上げるためにどういったITツールがあるのか。
・今あるITツールで業務効率を上げるために、どのようにしてITツールをブラッシュアップすればいいか。
・新しいサービスを提供するために、どんなITツールを導入したらよいか。
・専門部署がなく、担当のみで進めていくには、ITの知識や情報が足りないと感じていた。
上記を解決できるような幅広い知識や見識を持った相談できるところを探していました。
 


3.先端IT利活用促進事業の事業をどこで知りましたか?
先端IT利活用促進事業を知ったのは、県内の旅行観光業を対象にした『旅行業におけるイノベーション人材育成プログラム』研修を受けた際に、セミナー講師をとおし先端IT利活用促進事業についていろいろと教えていただいたのがきっかけです。
 
4.そのときの印象はいかがでしょうか?
初対面でも気さくに話していただき、相談事も親身になって聞いていただけました。
初めからとても『人が良い』という印象です。
 
5.先端IT利活用促進事業を知ってすぐに依頼しましたか?依頼の際、不安がありましたか?
セミナー講師をとおし気軽に相談ができたことと、事前相談でもISCO職員、専門家がわざわざ会社に来訪いただき、親身に相談を受けてくれました。相談後の回答もレスポンスがとても良くて、不安はまったくありませんでした。
分からないことは随時教えてもらい、アドバイザーとしての信頼があったので、支援を依頼をしました。

6.先端IT利活用促進事業の何(どの部分)が「決め手」となって、相談を依頼したのですか?
知識が豊富で、弊社にあったITサービスの情報を提供いただきました。サービスを導入するにあたり、コスト面も気になるところですが補助金、助成金などの情報もあわせて提供いただき、有益な情報を手間なく収集することができました。



7.相談・支援内容を教えて下さい。
RPA(Robotic Process Automation)導入について相談しました。
社内で使用している業務アプリ、基幹システム、G Suiteなど単体ごとのシステムを各部署の職員は使いこなしていましたが、業務間、部署間をつなぐアナログ作業が発生していました。
このアナログ作業をなるべく自動化し、社員の負担を軽減し生産性を高めるために、どのようなITツールの導入が必要かを考えていました。そのため数あるRPAツールの中で、どれが自社の業務にフィットするか?コスト感などを相談させていただきました。
またIT導入補助金を使って業務改善に取り組みたいが、どの業務が改善できるかなど、業務改善を前提としたITツールの導入のための施策についても相談させていただきました。
具体的にはコロナ禍でリモートワークを行う必要性があり、在宅勤務、社外活動において、社員に貸与するスマホやタブレット端末を有効活用するシステムの導入を相談しました。
社内の情報共有や外勤中に社内情報にアクセスができるので、業務効率の改善、外出先でお客様対応のレスポンスが改善されています。
 
9.先端IT利活用促進事業の相談窓口を利用してみていかがですか?感想をお聞かせ下さい。
ITツール導入が前提にあるのではなく、業務改善の視点からITツールに関する情報提供をいただき、現状に必要な改善提案をいただくことができました。的確なアドバイス、メール相談へのレスポンスの良さ、相談して良かったと思いますし、今後も相談は継続したいと考えております。

10.先端IT利活用促進事業の良いところを3点教えて下さい。
  • ① 人がいい
親身に対応いただきました。業種が違えども、企業は同じ課題を抱えていると考えられますが、その課題を共有することから相談が始まります。前提としてのITツール導入ではなく、課題と互いに向き合うことで、本質的な改善課題を相談の過程で導いていただいております。
  • ② サービスがいい
ITを活用した長期的な成長戦略のアドバイスは非常に助かります。
ITを使った業務改善や問題解決方法、補助金・助成金などの情報提供、一貫してして相談ができるところです。
  • ③ セミナー等の情報がいただける
ISCOさんから提供されるセミナー情報を有効に活用しております。実際にそのセミナーを受講することで、業務課題に向き合う視野が広がりました。ITツールは数多あり、メリット・デメリットが分かりにくいところが難点ですが、セミナー受講をとおし、業務改善のヒントをいただくことができます。セミナー受講後も、ITツールに関連する情報提供や業者とのマッチング、アフターフォローについてもサポートいただいております。限りある業務時間を有効活用する点において、情報提供からアフターフォローまでを伴走していただいておりますので、より本業に注力できました。



11.先端IT利活用促進事業(相談員、専門家派遣等)の今後の期待、要望を教えて下さい。
各業界に特化したIT専門家から、業界のトレンドやITツールの提案をいただきたいと考えております。
将来の展望として、5Gなどのインフラのもと、沖縄の旅行・観光の魅力を伝えるため、新たな取り組みが必要と考えておりますが、バーチャルやリアルのツアー、VR技術やオンラインツアーの企画を共に立案できればと考えております。また、これまで旅行に行けなかった方が『旅行』を楽しんでもらえるように、IoTやVRを生かした企画を沖縄県のITプロフェッショナル集団として、サポートいただきたいと考えております。
 
取材させていただきまして
国際旅行社様の旅行・観光の付加価値創造、業務改善への意識が高く、毎年全社員を対象に研修を実施、各職員個別に外部研修を受講しているとのこと。社内の取組みとしてはペーパーレス化、フリーアドレスを取り入れているなどのお話を聞いてとても感銘を受けました。
ITツールを導入することだけでなく、積極的に研修等の学びの機会を活用し、お客様サービスにつながる業務効率化を模索しているところに成長する企業の特徴を感じました。

 
県内離島を題材にしたオンラインツアーの模様を諸見里さんに紹介いただきましたが、当時の興奮を思い出されたようで、ツアーの参加者だけでなく、ツアースタッフ、現地スタッフも楽しみながらオンラインツアーを実施されたとのこと。オンラインツアーの楽しみ方とあわせて、旅行をとおし「お客様の喜びを創造する」仕事に、さらなる付加価値の提供、イノベーションを起こしたいという想いが伝わりました。
 
当該事業へ全幅の信頼を寄せているので、これからも一緒にITと旅行を融合したさまざまなサービスの創造をサポートしたいと考えております。


 
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沖縄イノベーションマッチングサイト 「インダストリンク」
 
取材協力:
株式会社国際旅行社
営業部営業二課 次長 諸見里 一壽様
企画Web戦略課 課長 野原甲一様
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ライター:AMB企画 新垣有矢