第1回フューチャーセッション「旅行(観光)業×IT vol.1」
最終更新日:2018年11月15日
■ISCOのフューチャーセンター事業
沖縄県内のIT産業が他産業側の課題やニーズを十分に把握しながら連携を強化し、ITを活用した新たなビジネスの創出や産業・社会課題の解決等を図ることにより、ISCOが目指すプラットフォーム構築に資することを目的としている事業。
■フューチャーセッション(Future Session)とは?
社会課題や産業・業界の課題をその当事者や専門家だけで話し合うのではなく、業界や企業の垣根を越えて、多様な立場の人と問題の本質を掘り下げ、深く、自由に対話し、未来に向けた課題解決につながる答えを紡いでいく場のことです。
2018年7月13日(金)、那覇市IT創造館で「第1回フューチャーセッション」を開催しました。第1回フューチャーセッションでは、沖縄の基幹産業である「旅行業」を題材に「旅行業×IT」について対話をしていきました。
今回は観光業界から14名、IT関係者が18名、その他分野から12名、総勢44名の多種多様な参加者が集まりました。観光業界からはTICO(Travel Innovators’ Club Okinawa)の皆さんに参加していただきました。
[1]インスピレーショナルトーク
はじめにTICO事務局の金城さんより、沖縄観光の現状について説明・問題提起をしていただき、ISCOの兼村よりフューチャーセンター事業を通して、社会課題や産業課題をIT活用により解決していくことを紹介しました。
[2]フィッシュボウル
■フィッシュボウル(Fishbowl)とは・・・
1つのテーマについて、参加者全員で対話を深め、共有することができる対話の方法です。立場の異なる人同士がそれぞれの観点で話し、その話に耳を傾けることで、理解を共感を促します。
具体的には空間の中心にイスで輪をつくり、その内側の輪を囲むように外にもイスで輪を作ります。内側で行われている対話を外から眺めるということからフィッシュボウル(金魚鉢)と呼ばれています。外側の輪に座っている人はいつでも内側の輪に入って対話に参加することができます。
フィッシュボウルでは、旅行業界においてビジネスが変化していること、観光客向けだけでなくうちなーんちゅ(沖縄県民)向けのサービスが増えてきたこと、新しい観光の在り方などの話題に広がりました。後半では「旅とは何か」「なぜ人は旅をするのか」など、「旅」に焦点を当てて対話が進んでいきました。
[3]ワールドカフェ
フィッシュボウルで場の熱量(参加者の熱気)があがったところで、全員が参加し対話を行う「ワールドカフェ」へと移っていきます。
ワールドカフェでは以下の2つの問いについて対話をすすめ、人が旅をする理由や旅の本質的な意味、旅が持つ力、IT×旅の可能性について深めていきました。
①私たちが力を合わせることでどんな旅人たちを幸せにできるだろうか
②20年後、旅行業とITのコラボが成功したらどんなことが実現しているだろうか
ワールドカフェ最後には参加者一人ひとりが「今後、どのような人と協働して何を実現していきたいか」という問いに対する答えを考え、共有をしました。
今回は「えんたくん」が登場しました!!(上記写真で参加者の膝の上に乗っているモノ)
■えんたくんとは・・?
直径1メートルほどの円形の段ボール。4~5名の参加者が膝をつけて円になって座り、膝の上にこの段ボールを乗せると、そこに場と対話が生まれます。
[4]ハーベスト(対話での気づき・発見を収穫する)
いよいよ、最後の収束の時間です。これまでの対話を通しての気づき・発見を紡いでいく「ハーベスト」を行いました。
「旅とは何なのか?」という問いから始まり、フューチャーセッションを通しての気づき、この先どのような人と対話をしていきたいか、どのような課題を解決したいかについて話を掘り下げていきました。
以上が第1回フューチャーセッション「旅行(観光)業×IT」のレポートでした!